クリスティン・イングバルスドッティル先生による北極とアジアの漁業貿易北極に関する講演
報告者:大石 侑香(神戸大学)
関連課題:社会文化課題

2022年7月1日に、「東北大学東北アジア研究センター特別講演会・第11回支倉セミナー」において、アイスランド大学助教授で、2022年の4月から一橋大学大学院社会科学研究科客員准教授として滞在中のKristín Ingvarsdóttir(クリスティン・イングバルスドッティル)先生に、「Arctic-Asian fisheries trade: the cases of Iceland and Japan」と題した講演をしていただきました。
講演では、戦前まで大きな漁船を持たず、小規模だったアイスランドの漁業が、戦後に日本への魚や魚加工品の輸出をとおして展開してきた過程を、シシャモやクジラ、クロマグロを事例にお話しくださいました。その過程において日本の市場に合わせた生産や加工が行われてきたことや、日本から漁船や漁業設備等の技術移転が行われたこと等についても考察され、漁業を通したアイスランドと日本との深い関係が示されました。

なお、本講演会は、ArCS II社会文化課題および東北大学東北アジア研究センター主催、東北大学日本学国際共同大学院共催で行われ、課題を越えた27名のArCS IIメンバー等がオンラインと現地で参加しました。
参考:講演会「Arctic-Asian fisheries trade: the cases of Iceland and Japan」開催のお知らせ