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サイエンスアゴラ2022にブース出展しました

2022年11月5日(土)、6日(日)に、東京・臨海副都心で開催された科学技術振興機構(JST)主催の科学技術イベント サイエンスアゴラ2022 にブース出展しました。ブースの来場者は2日間で200名程度、特に、中高大学生や親子連れ、科学館・教育関係者の来場が多くみられました。ArCS IIブース「北極は地球温暖化の最前線!遠くて近い北極について考えよう」では、以下の5つのプログラムを提供しました。


 

サイエンストーク①「みらい北極海航海2022」

11月5日(土)には、みらい北極海航海2022の首席研究者である伊東 素代氏(海洋研究開発機構)による、今年の北極海観測航海の報告を行いました。今年は、継続的に行っている海水成分や生物量の調査に加え、大規模な海底堆積物サンプルの採集や水中ドローンの試験運用も行いました。参加者からは「海氷の厚さが数mしかないことに驚きました」「北極でしかできないこと、北極で分かったことを他の地域に活かせることに興味が湧きました」などの感想が寄せられました。


 

サイエンストーク②「2022年夏、グリーンランドの今」

11月6日(日)には、今夏にグリーンランド北西部のカナック周辺で雪氷観測を行った、西村 基志氏(国立極地研究所)による観測報告を行いました。現地の氷河・氷床の様子を動画で紹介し、現地観測や自動気象観測装置の活用を通して、グリーンランドの環境変化を明らかにする研究を紹介しました。参加者からは「温暖化の影響を詳しく知れて良かった」「この夏のグリーンランドの氷河の様子を動画で見られたのは貴重だった」などの感想が寄せられました。


 

ワークショップ・地球観測衛星データから地球の今を知る

北極の環境変化の様子を、地球観測衛星データを通して紹介しました。北極域データアーカイブシステム(ADS) の操作方法を紹介し、参加者自らがタブレットを操作して、北極海の海氷面積や海面水温などの変化を調べました。参加者からは、「研究データを基に地球について考える機会が持てて良かった」「中高生にも今日の話をしてほしい」「北極で学んだことを南極や他の地域で活かせることが印象に残った」などの感想が寄せられました。


 

北極ボードゲーム『The Arctic』体験会

ボードゲーム体験会では、クイズを交えて北極について学んだ後、北極ボードゲーム『The Arctic』 をプレイしました。参加者は研究者の解説を聞きながら、次々と起こるイベントに対して自分の職業を意識しながら対応を決め、ゲームを進めました。「北極海の海氷が解けても海面が上昇しないのには驚いた」「ボードゲームで今まで気づかなかったことにも気づけた」などの感想が寄せられ、北極の今を知り、これからを考えるよい機会を提供できました。


 

展示:北極やArCS IIの活動を紹介

大型北極域地図や写真パネル、北極域研究船の模型などを展示し、北極やArCS IIの活動を紹介しました。参加者からの質問やメッセージを掲示するボードには80件を超える声が寄せられました。「北極から地球全体を知れるのが面白いと思った」「文系的な研究ももっと知りたい」「私もいつか北極に行きたい!」などに加え、「研究の重要性を多くに人々に伝えてください」「北極の統合知を期待しています」などの声もあり、北極研究者へ期待の大きさが感じられました。

今回のサイエンスアゴラへの参加は、ArCS IIが一般市民と交流する貴重な機会になったと共に、科学館や教育関係者との連携拡大に繋がる成果を上げることができました。

 

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