大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立極地研究所

研究活動 共同研究

プロジェクト研究 KZ32 極限環境における健康管理および医療体制の研究

南極観測が直面する極限環境での医療の向上を探る

研究代表者 大野義一朗/伊村智

上:昭和基地通信室でのハウスダストの採集
下:「しらせ」船上での動揺病の調査

南極という悪条件の中での対策や医療体制の研究

南極観測隊員は、低温かつ乾燥した環境で、野外調査や機械・設備メンテ等の作業を行っています。越冬中は一日中太陽が昇らない極夜がある等、昼夜リズムの大きな季節変化や、文明圏からの孤絶を経験します。極限ともいえる環境で、身体的・精神的変調やストレスを感じる隊員は少なくありません。越冬中には歯科疾患の割合が比較的多いことから、健康管理の一環として、口腔衛生の向上・疾患予防のための試みを始めており、口腔衛生状態の調査を併せておこない、効果を評価する研究を実施しています。一方、基地の医療体制は資材等に制約があり、越冬中の補充ができず、二名の医師以外の医療スタッフがいない、また緊急時の直接的外部支援や患者搬送ができないなど、国内とはかけ離れた悪条件となっています。本研究は、医療隊員が実施する専門を活かした南極での医学研究と連携し、隊員の健康の向上に役立つ対策や、観測隊員がおかれる医療体制そのものを研究し、その向上に貢献することを目指しています。

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