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榎本浩之教授が「2022年度日本雪氷学会賞(功績賞)」を受賞することが決定

2022年8月8日

国立極地研究所副所長で、国際北極環境研究センターおよび気水圏研究グループの榎本浩之教授が、2022年度日本雪氷学会賞の功績賞を受賞することが決定しました。功績賞は、日本雪氷学会の運営発展、あるいは雪氷学の発展に、著しい貢献をした正会員に贈られる賞で、今回の受賞件名は「極地雪氷気候科学研究とわが国の北極研究の推進・国際化に果たした多大な功績」です。

榎本教授は、パタゴニアやスバールバル、アラスカや南極などの地球雪氷圏での観測的研究と衛星マイクロ波放射計による北極や南極の雪氷観測および小型マイクロ波放射計の開発と地上・海上観測を実施されました。これら地球雪氷圏の幅広い観測や研究実績を背景に、国立極地研究所に着任された2011年以降、国際北極科学委員会(IASC)雪氷WGメンバー、IUGG傘下の国際雪氷圏科学委員会(IACS)、WCRP「雪氷圏と気候(CliC)」、WMOの全球気候観測システム(GCOS)等の委員活動、さらに2019年公開のIPCCの「海洋と雪氷圏に関する特別報告(SROCC)」のリードオーサーとしてその作成に携わり、2020年にはIASC副委員長に就任、2021年には第3回北極科学大臣会合(ASM3)の科学諮問委員会共同議長を務めるなど、国際レベルでの北極・雪氷圏研究推進に貢献しました。
また、国内では北極域研究プロジェクトGRENE(2011-2016)、ArCS(2015-2020)、ArCS II(2020-2025)の雪氷課題代表者やプロジェクトディレクターとして、日本の北極域研究を牽引してきました。
さらに、2021年には世界の学術会議会長が会する学術会議アカデミープレジデント会合や参議院国際経済・外交に関する調査会に出席し、北極の課題と日本の科学的取り組みを紹介するなど、政府と雪氷学の科学コミュニティ間の連携促進でも重要な役割を果たしました。
今回、これらの功績が評価され、功績賞の受賞が決定しました。

2022年10月に開催される雪氷研究大会(2022・札幌)で、授賞式および受賞記念講演が予定されています。

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