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ブリザード
2003年8月3日
 ブリザードとは、毎秒10m以上の風と雪が吹きすさび、視程が1km未満になる猛吹雪が6時間以上続くことで、強い順にA、B、Cという等級と隊員から募集した名前が付けられます。
 7月31日から8月2日の間、大型A級ブリザード「KENTA」の襲来は、基地のあちこちに爪跡を残し去っていきました。建物の周りにできる屋根より高いドリフト(雪の山)は、建物の風下側にあった雪上車を飲み込まんばかりの勢いです。また、瞬間最大で毎秒51.9mの風は、観測用のアンテナをなぎ倒し、ケーブルラックをへし曲げる等大変なヤンチャぶりでした。関係各隊員は必要なら他隊員の協力を得て、次のブリザードが来る前に除雪や修理、手直し作業に追われます。
 それから非常に珍しい現象が起きた事も特記したいと思います。それは基地の在る東オングル島と南極大陸の間(約4kmの海峡)の海氷(海が凍ったもの)が激しい風と海のうねりにより、流出して青い海が現れた事で、この時期としては過去に例を見ない出来事だそうです。

 
8月3日の気象情報
天気 くもり一時雪
最高気温 -11.1度
最低気温 -17.6度
平均気温 -14.1度
最大風速 10.4m/s
平均風速 5.1m/s
気象情報(ブリザード)
瞬間最大風速 51.9m/s
最低視程 1m(ホワイトアウト)
開始日時 2003/7/31 10:05
終了日時 2003/8/02 17:00
継続時間 54時間55分
最低海面気圧 966.7ヘクトパスカル
 
 
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