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海氷ルート工作開始
2004年4月19日

海氷に穴をあけての氷厚測定作業
 
 風もなく穏やかなこの日、いよいよ海氷上に道を設定する作業、ルート工作が始まりました。氷に穴をあけて赤旗を立てて基点とし、GPSで位置を決定します。先発隊が氷厚を測りながら300mほど先に移動して次の旗を立て、後発隊が基点からの方位を測り、旗の間の距離を測定します。この作業を尺取り虫のように繰り返し、西オングル島までの約4.5kmのルートを設定してゆきました。なにしろ40cmほどの厚さの海氷の下は深い海なのですから、慎重な作業が必要です。
 今年は夏の間に基地周りの海氷がほとんど溶けて、一面の波立つ海面になってしまいました。そのため越冬隊は、海が再び十分な厚さに凍りつくまで、基地のある東オングル島に閉じこめられて生活してきたことになります。ルート工作の開始は活動範囲の拡大を意味しますから、寒い中で作業する隊員達もどこかうれしそうでした。南半球の冬至に向けて、これから昼はどんどん短くなってゆきます。そんな中でも、沿岸観測や内陸旅行の準備は着々と進められています。

今回設定した西オングル島ルート図

 
4月19日の気象情報
天気 雪時々曇り
最高気温 -10.7度
最低気温 -13.6度
平均気温 -12.1度
最大風速 7.2m/s
平均風速 2.7m/s
 
 
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