「ジリジリジリ」 けたたましいベルの音で発電機が停止しました。
そう、本日は発電機制御盤に備え付けている電力量計の交換工事に伴う全館停電の日。いつも1年365日絶えず休むことなく2台のディーゼル発電機が交互に1台ずつ運転し発電機の運転音でうるさかった発電機室が、ひっそりと静まり返りました。
「発電機が停止しました。作業を開始してください。」
そんな声に、直ちに機械隊員によるメーターの交換工事が始まりました。割り当てられた時間は1時間、外の気温は氷点下4度。素早く作業を終えないと外に敷設してある上下水道管の水が凍ってしまいます。そんな気持ちとはうらはらに慎重に、そして迅速に作業は進められました。
「メーターの接続が完了しました。これから最後の配線チェックを行います。」
かたずをのんで作業を見ていた隊員達から一瞬どよめきが起こりました。
そして作業を始めて50分足らず、「メーターの交換工事が完了しました。直ちに復電操作に入ってください。」
その声を待ちわびていた機械隊員達は一斉に反応して、発電機の運転再開の準備に入りました。一つ一つ起動の為の手順を確認し、そして最後にさしかかった発電機のエンジンが、かかるか、かからないかの一発勝負、
「発電機を起動します。」
息を呑み、起動ボタンを押しました。勢いよくセルモーターが回っています。「かかれ!」そんな気持ちにこたえるかの様に、勢いよく一発でエンジンはかかりました。そして1時間後、すべての施設に電気が行き渡りました。
今回、この様な形で前もって観測隊員達に停電がある事を知らせておきましたが、今後どの様な形で、不意に停電が起こるか分かりません。そんな意味においても、停電した時の対処方法や復電方法を事前に経験していれば素早く対応出来ます。今回の計画停電にはそんな一面も含まれています。
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