昨年12月にオーストラリアから「しらせ」に積んで昭和基地に持込まれ、これまでシャキシャキとした食感で私たち隊員を楽しませてくれた生のキャベツが、ついにこの日の昼食のサラダで底をついてしまいました。これから来年の1月に次の隊が持ってきてくれるまで、もう生のキャベツを食べることができません。
「しらせ」への積込みから約7カ月、生のキャベツがこんなに日持ちすることに驚かれる方も多いと思いますが、芯の切り口に石灰を塗りつけ、紙にくるんで保管しておくと長持ちするようです。それでもだんだん外側から腐ってくるので、調理隊員がちょっとずつ腐った部分を剥いて鮮度を保持してくれていました。ここまで食べ続けられたのは、そういった陰の努力があったからこそ。本当にありがたい限りです。
今後、生野菜が全く食べられなくなるわけではなく、以前にも昭和基地NOWでご紹介した野菜栽培装置で栽培したレタスなどを食べることはできます。しかし、大量には収穫できないためたまにしか食べられませんので、今後はレタスが一番のごちそうになるかもしれません。 |