最新の昭和基地情報をお届けする「昭和基地NOW!!」野外調査隊はどこ?進め!しらせトピックス





















〜このページでは観測隊の最新情報をお送りします〜

アデリーペンギンがやってきた
2009年11月1日


やってきたペンギン
北の海氷から、一列に並んで歩いてやってきました。

 南極は、すっかり夜が明るくなり、もう星も見えなくなりました。もう冬も終わりです。
 そうなると、昭和基地周辺は色々な生き物が姿を現し、これまでの雪と氷の世界から、とても賑やかな世界に一変します。

 今日、夕方19時ごろ、昭和基地に6羽のアデリーペンギンの一群が姿を現しました。
 アデリーペンギンは、11月から12月にかけ、昭和基地周辺の島や大陸沿岸の露岩地帯に、多い場所では数百羽の集団で巣を作り、産卵・子育てを行います。この巣のことをルッカリーと呼びます。

 今日現れたのは、どこかのルッカリーに向かって海氷(昭和基地周辺の凍った海)の上を移動の途中に、昭和基地に寄り道していったようです。

 ペンギンたちは基地の一角に上陸し、人口の建造物などが珍しいのか、しばらくあたりをキョロキョロと眺めたりしましたが、やがて再び海氷に出て、どこかへ去って行きました。

 私たち観測隊は、周辺のアデリーペンギンのルッカリーの調査を11月中旬から12月にかけて行う予定です。

 もしかしたら、どこかで今日の一群にまた出会えるかもしれません。

昭和基地に上陸したペンギン
珍しそうにあたりを眺めています。


去っていくペンギン
やがて、西の方に去って行きました。西の方にはオングルカルベンや豆島・弁天島など、毎年大規模なルッカリーが作られる島があります。

 
11月1日の気象情報
天気 曇り
日の出 3:04
日の入 21:11
最高気温 -7.4℃
最低気温 -13.1℃
最大風速 5.8m/s
 
 
昭和基地NOW!! | 野外調査隊はどこ? | 進め!しらせ | トピックス

Copyright(C)1997-2014 National Institute of Polar Research