昭和基地到着翌日より、我々51次隊の夏作業が始まりました。昭和基地での活動開始です。51次隊の夏作業には、何年もかけて計画されてきた作業もあり、隊員も冬期訓練から約10か月に亘り準備をしてきました。
1日の日課については、朝6時30分に起床し食事を済ませた後、全員でラジオ体操と朝礼を行います。朝礼では、作業リーダーが作業における安全注意事項を周知し、安全作業に努めます。作業は19時までですが、昭和基地は白夜のため、時刻を気にかけていないと、作業終了時刻を過ぎてしまう場合があります。
51次隊での主な建築夏作業は、40mデルタアンテナと付帯施設の建設、老朽化した第一廃棄物保管庫と仮作業棟の解体工事です。南極では夏とはいえ冷たい風の中、極地での作業に日本国内でのいろいろな訓練が役立っていたことは云うまでもありません。観測隊が行なう作業の特徴は、観測系の隊員、調理人、医師、エンジニアなど普段は建築の仕事に縁のない人達が作業を担っているところにあります。しらせ乗員の支援も受けて、皆で協力し合い夏作業は行われていきます。
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