宙空圏グループでは磁場の変化を調べるために、いくつかの無人磁力計を昭和基地周辺に設置して観測を行っています。この無人磁力計は太陽光パネルで発電することができ、消費電力も非常に小さいので、人の手を介することなく、一年を通して連続観測を行うことが出来ます。また、一部の機器では衛星データ通信機能を備えており、観測データを日本に送ることが出来ます。
私たち51次隊では、夏期間に2基の無人磁力計の設置を行いました。まず、2月5日に昭和基地から南西に約120km離れたインホブデと呼ばれる露岩域に設置しました。そして、2月9日には内陸ドームふじ基地へのルート上に位置するH68と呼ばれる雪原に設置しました。どちらの無人磁力計も、順調に日本国内へ観測データを伝送しています。
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