2月13日、残留して支援にあたってくれた50次越冬隊、そして51次夏隊・同行者の皆がしらせに帰る日がやってきました。カタバ風の強まる中、午前10時ごろから昭和基地Aヘリポートに人が集まります。
あちらこちらで別れを惜しむ姿が見られました。短い南極の夏でしたが、思い出は山のようにでき、いくら話しても名残は尽きません。業務の関係で見送りに来ることのできない通信隊員や気象隊員も無線でお別れを言います。
午前11時、しらせから最終となるヘリコプターが到着しました。夏隊・同行者へのメッセージを込めた横断幕を手に、越冬隊でヘリコプターの入り口に向かう人垣を作りました。ヘリコプターに乗り込む夏隊・同行者の皆と、最後のお別れです。ある人は抱き合い、ある人は目に涙を浮かべ、ある人は笑顔を残して、昭和基地を離れて行きました。
この時、しらせは既に昭和基地を離れること数十キロの氷海まで進んでいました。昭和基地を離陸したヘリコプターが見えなくなるまで視線を外すことができない隊員が多かったです。この瞬間から、越冬隊28名での生活が始まりました。これからの1年、この28名で昭和基地の運営・観測を行っていきます。
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