潮の満ち引きによって、海氷にできる割れ目をタイドクラックといいます。タイドとは「潮」、クラックは「割れ目」です。昭和基地周辺の海氷にはたくさんのタイドクラックがあります。クラックの下は冷たい海で、もしも誤って落ちると命に危険があるため、海氷上を歩くときには、タイドクラックを踏まないように慎重に進まなければいけません。
3月4日から3月6日にかけて、野外行動の経験が豊富な立本隊員(フィールドアシスタント)と佐々木隊員(気象)が講師となり、ゾンデ棒(探測棒)を使ってタイドクラックがないか確認しつつ安全を確保しながら海氷上を進む講習会が開催されました。
また、越冬中の観測やルート工作に必要となる氷厚を測るためのアイスドリル(電動&手動)の操作方法と氷厚測定方法も教わりました。この時期の昭和基地周辺の氷厚は3m程度でした。
|