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第2回全員打合せ会・消防訓練・極研壮行会
2010年10月1日


立川消防署員の御指導により放水訓練が的確に行なわれた。

全員打合せ会は、すべての隊員および同行者が一堂に会する限られた場で、南極出発までに3回開催される。今回の打合せ会では、国立極地研究所からの事務連絡に引き続き、第52次南極地域観測隊の行動実施計画と運営体制の再確認が改めて行なわれた。その後、昭和基地および野外活動中の廃棄物について、「しらせ」および南極と日本の通信取扱いについて、「しらせ」および昭和基地での電子メール利用について、郵便局業務案内についてなど、南極での観測や設営作業の円滑な遂行のために、更に基地生活が実りの多いものとなるために重要な連絡事項が目白押しに説明された。

午後からは、南極における安全を考える教育プログラムの一環として、立川消防署の協力による消防訓練が、極地研究所内のトレーニングフィールドで実施された。煙体験テントを使用した避難訓練、可搬式ポンプによる放水訓練、消火器訓練が、昭和基地での火事を想定した状況で行なわれた。基地内は極度の乾燥状態になっているため、一旦火事が発生した場合、最悪の結果が予想される。過去に南極で起こった火災を教訓にして、この訓練に参加した隊員は皆「火の用心が第一」の一言をきっと心に刻んだに違いない。

そして、すでに隊員室総出で分別された個人装備品が配付された。南極での活動内容に応じて個別に用意されていて、隊員それぞれでダンボール箱2〜3個分の装備品の確認作業に追われた。初めて見るような防寒服を試着したり配送手続きをしたりしている内に第2回全員打合せ会は終了した。

当日の締めとして、極地研究所主催の第52次南極地域観測隊「壮行会」が、調達物資で埋め尽くされていた(事前に一部を屋外に搬出して会場を確保した。)南極観測センター作業場で開催された。南極OBや各方面から駆け付けて頂いた方々で賑やかな雰囲気の中、まず極地研 藤井理行 所長の挨拶で始まった。研究予算の一律カットやパブリックコメントの勧誘というやや重い話題に言及されたが、近未来的にも極域観測の重要性を強調され檄を飛ばされて、まさに壮行に相応しい場が醸し出された。部門別の紹介では、サービス精神旺盛な隊員達の体育会的なノリが会場全体を盛り上がりのピークへ導き、夜の帳がおりたことすら忘れてしまうような和やかな「壮行会」となった。


消火器訓練も冷静沈着に実施された。


檄を飛ばす 藤井所長の挨拶で熱気を孕んだ会場となった。


多くの関係者の御参加により賑々しい中 和やかな「壮行会」が続いた。

 
 
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