6月下旬には日本で言う「冬至」を祝うミッドウィンターフェスティバルが南極にある基地では行われている。昭和基地でもその期間を祝っていろいろなイベントが用意されています。
冬至の前後数週間は一日中太陽の出ない「極夜」と呼ばれています。この時期の昭和基地でも太陽を見ることはできなくなりますが、一日のうちに数時間はうっすらと明るい時間があり、その明るい時間は冬至を境にだんだんと長くなります。
越冬隊の活動の折り返し地点としても大切な意味を持つ日でもあり、それを記念してお祭りを行います。
変化の少ない、そして生活にメリハリの乏しいこの時期を乗り切り、後半の活動をスムーズに行かせるための大切なイベントになります。
53次隊では、そのイベントのシンボル的な存在となるアイスドームというもの作りました。雪と氷で作ったドームになります。隊員の中には思い入れから「愛すドーム」と呼ぶ人もいます。
仕事の後や週末を使い、設計を始めいろいろ準備を進めて作りました。作業中氷点下40度やブリザードに遭遇し大変でしたが、直径10m、高さは3m程の素敵な空間が出来ました。ここは、お祭りの開会式や隊員がお酒を飲んだりして楽しむスペースになる予定です。まだまだ出来たばかりですのでこれからが楽しみです。
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