12月19日午後、昭和基地に待望の第一便が届きました。
第一便とは、昭和基地を目指して航行中の南極観測船しらせに搭載されているヘリコプターが基地に初飛来することです。
昨夏2月21日に53次夏隊員を乗せた最終便のヘリコプターを見送って以来、実に約10ヶ月ぶりに昭和基地にお馴染のヘリが帰ってきました。
第一便で運ばれる初荷には、生卵や生野菜、フルーツなどの生鮮食品や越冬隊員が家族に依頼していた補給物資が入っており、越冬生活最後の最大のお楽しみでもあります。
この日の夕食では早速、トマト&千切りキャベツとバナナがお目見えし、多くの隊員が久々の食感とフレッシュな味に感嘆の声をあげていました。
食品の冷凍技術が進化している昨今では、昭和基地でも年中を通してさほど不自由なく多くの食材を口にすることができますが、限界もあります。
この日ばかりは、「鮮度に勝る美味さなし」ということをしみじみと実感しました。
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