最新の昭和基地情報をお届けする「昭和基地NOW!!」野外調査隊はどこ?進め!しらせトピックス






















冬の昭和基地風景

2013年7月23日


冬の昭和基地
夏には地面が顔を出しますが、冬は大部分が雪に覆われます。

 今回は昭和基地の上空からの景色をお届けします。

 写真(タイトル:冬の昭和基地)を見てみると、基地をただ上空から撮影しただけで、何の特別感もないかもしれません。

 ただ、普通の写真と違うのは、写真に中途半端な赤い線が写っていることでしょうか。この赤い線は何かお分かりになりますか?

 これは凧糸なのです。え?昭和基地で凧をあげることがあるのか?とお思いになりませんか?

 これは、地震や地殻変動の観測を担当する隊員が、自分自身が観測を行っている建物の風下につく、ドリフトと呼ばれる雪の吹き溜まりや、建物周辺の積雪状況の調査のために、建物を上から見た状況を撮ることが出来ないかと思い、凧にカメラを取り付けて撮影を試み、無事成功した結果の一コマです。

 夏の一時期はヘリコプターで上空からの様子を撮影することができますし、第45次隊以前なら、越冬期間も小型飛行機を常駐させて運行していたので、撮影も可能でした。

 現在(越冬期間中)航空機はありませんので、この時期の昭和基地上空からの写真は非常に珍しいものです。

 また、今は天候が悪いことが多いのですが、写真を撮った時は、晴れで南風が5m以下になるよい時を狙っていました。


澄み切った空に
凧はぐんぐん高度をあげて150mあまりの高さに到達しました。小さな点に見えるのが凧です。

 
7月23日の気象情報
天気
日の出 10:46
日の入 14:11
最高気温 -21.1℃
最低気温 -36.1℃
最大風速 7.0m/s
 
 
昭和基地NOW!! | 野外調査隊はどこ? | 進め!しらせ | トピックス

Copyright(C)1997-2014 National Institute of Polar Research