最新の昭和基地情報をお届けする「昭和基地NOW!!」野外調査隊はどこ?進め!しらせトピックス






















ピザ作り

2013年9月28日

 今日は9月生まれの隊員の誕生日会が行われました。麺・料理係のメンバーが集まって調理隊員の指導のもと、ピザ・マルゲリータを作ったのでその制作風景とレシピをご紹介します。マルゲリータというのは19世紀のイタリアの王妃の名前で、この方がナポリを訪れた時に献上されたピザなのだそうです。トマトの赤、バジルの緑、チーズの白はイタリアの国旗の色と同じです。ついでに、レシピというのは料理の手順書のことですが、元々はお医者さんの出す処方箋という意味でした。

 本日の誕生日会は該当者が1名だけでしたが、北京ダックのリクエストがあり、この日のために基地で栽培した貝割れやシソ、青菜などの新鮮な野菜を巻いていただきました。他にもつきたてのお餅にお好みの食材を添えて食べる餅バイキングに、最後には誕生ケーキが食卓に並ぶ豪華メニュー。来週はみずほ基地旅行隊6名が約3週間の予定で基地を離れる予定のため、しばしの別れを惜しむかのように夜遅くまで笑い声が絶えませんでした。

昭和基地流ピザ・マルゲリータのレシピ(約12枚分)

材料:

生地
 強力粉1Kg、グルテンの量が多い本場イタリア製がお勧め
 水:500〜600cc
 塩:30g、ミネラル分の多い天然塩。
 イースト:3g

ソース:
 ホールトマト缶:日本のトマトは酸味が強いので外国製がいいそうです。

トッピング:
 トマトソースの上にのせるモッツァレラチーズ、パルメザンチーズ、バジル。

作り方:

①粉に500ccの水を入れて、少しずつ水を追加していきます。イーストは粉に混ぜて、塩は水に溶かしておきます。生地が薄く延ばせるようになるまで30分ほどこねます。生地は折りたたむのではなく、中に空気を含ませるイメージで、もちをつくときのように周囲を中心に向かって巻き込むようにしてげんこつで押していきます。
②こね終わったら濡れたガーゼやタオルにくるんで室温で1時間以上放置します。これが一次発酵です。
③一次発酵の後は、生地を約130gずつに切り分けます。
④これを団子や餅を作るときのように手のひらの上で丸めていきますが、表面に皺や割れ目が出ないように形を整えます。最初の段階のように力を加えてこねる必用はありません。
⑤このあと打ち粉をしたトレイなどに乗せて6〜7時間室温に置き二次発酵をさせます。時間が経つと膨らんでくるので十分に間隔をあけておきます。
ソースは発酵を待つ間に作っておきます。トマト缶から実を取り出して果肉を細かく刻み、塩と砂糖で味をととのえてから、ざるにあげて水分を切ります。この水分はトマトジュースとして飲んでもおいしいですし、スープなどにも使えます。
⑥発酵が済んだ生地は、直径約20cmくらいでまわりが少し高くなるように延ばします。テレビなどで生地を空中に放り投げてくるくる回して形を整えている光景を見ることがありますが、別に手で延ばしても味にはかわりないそうです。
⑦ソースとトッピングを載せて、オリーブオイルを軽く振ってから300℃に熱したオーブンで焼き上げます。この生地は小さい形にして焼いて、ハムやチーズをのせてオリーブ油を少々たらして食べてもおいしいそうです。


①生地をこねているところ
げんこつで力一杯押しますが、なかなか力のいる作業です。

②しばしご歓談ください
こね終わったら室温で1時間以上寝かせます。

③生地の切り分け
秤で計って1枚分約130gに切り分けます。

④やさしくやさしく
皺や割れ目などがないように生地を掌の上で丸めます。

⑤二次発酵の準備
隣同士くっつきあわないように十分間隔を取ります。

⑥生地のばし
周りに土手を作るようにして指先で少しずつ形を整えます。

⑦トッピングのせ
ソースを塗ってトッピングをのせます。

⑦最後の仕上げ
最後にオリーブ油をかけてからオーブンで焼きます。

出来上がり
形はちょっといびつだけどおいしく焼きあがりました。
 
9月28日の気象情報
天気 薄曇
日の出 5:41
日の入 18:46
最高気温 -9.2℃
最低気温 -19.4℃
最大風速 8.1m/s
 
 
昭和基地NOW!! | 野外調査隊はどこ? | 進め!しらせ | トピックス

Copyright(C)1997-2014 National Institute of Polar Research