使用した水はどうしているの
2015年7月10日
日々の丁寧なチェックは欠かしません
生活する上で欠かすことのできない水。ここ昭和基地でも、食事の洗い物、洗濯、風呂、トイレ・・など、日本と同じように毎日多くの生活排水が発生します。では、それらの水はどのように処理されているのでしょうか。
生活排水は建物ごとに大きなタンクに溜め、配管を通じて汚水処理棟へ送られます。汚水処理棟では生活排水の汚れのうち大きな汚れは機械を使って取り除き、小さな汚れは微生物の力で分解されます。この工程を丸一日以上の時間をかけて行い生活排水を日本で処理される下水と同じレベルまできれいな水にしていきます。その後、きれいにした水は海へと放流します。海へと放流する際に配管の中に水が残って凍ってしまうのを防ぐため、圧縮した空気で配管の中に残った水を押し出すという南極特有の工程もあります。
環境保全担当隊員は、さまざまな機器を用いて水処理の状態を確認し、基地から出る生活排水が常に問題なく処理されているかを注意深くチェックしています。
水を使用しない日は一日もありません。環境保全担当隊員は、わたしたちの生活と南極の自然を同時に守るため、日々奮闘しています。
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