オゾンゾンデ
2015年9月10日
オゾンゾンデ観測を始めます
観測隊に5名いる気象隊員は、午前2時半と午後2時半の1日2回、大きなゴム気球につけた機器を毎日空に飛ばしています。この機器は「ラジオゾンデ」と言い、地上から上空約30kmまでの気温や湿度、風速等を調べることができるものです。得られたデータはすぐに品質管理を行ってから各国の気象機関に送られ、世界中で天気予報や気候変動・地球環境の監視などに利用されています。
この日は普段よりも一回り大きい気球を使用した「オゾンゾンデ」の放球を行いました。オゾンゾンデでは通常の観測データに加え、大気中のオゾン量の高度分布も取得することができます。得られたオゾン量のデータは、オゾンホールや地球温暖化の監視などに利用されます。
このようなゾンデ放球は、世界約800箇所で、毎日同じ時刻に実施されています。南極にある他の国の越冬基地でも行われているんです。地球全体の大気の状態をより正確に予測するためにも、人間生活の影響を除いたありのままの地球の気候変動や地球環境を知るためにも、南極や北極など簡単にはアクセスできない場所で欠かさずにゾンデ観測を継続する意義はとても大きいのです。
地球上の様々な場所から一斉に放たれる気球を想像すると、なんだか不思議ですね。
天気 | 日の出 | 日の入 | 最高気温 | 最低気温 | 最大風速 |
曇一時晴 | 07:02 | 17:37 | -11.2℃ | -20.2℃ | 8.9m/s |