福島隊員慰霊祭
2015年10月10日
冥福を祈り、安全を誓います
第4次隊の福島紳隊員の遭難死。日本の南極観測隊でただ一度の隊員死亡事故です。
1960年10月10日、福島隊員は猛烈なブリザードの中、犬に餌を与えた後、海氷上のそりを点検するため外出したまま行方不明となりました。懸命な捜索活動にも関わらず遺体は発見されず、10月17日に死亡が認定されました。(遺体は1968年に昭和基地から4kmほど南西側の西オングル島内で発見されました。)
いま、遺体が発見された場所には石を積んだケルンが作られており、越冬隊は毎年、このケルンで慰霊祭を行います。わたしたち56次隊も皆で黙祷を捧げ故福島隊員の冥福を祈るとともに、決してこのような事故を起こさないよう、改めて安全を誓いました。
なお、この事故をきっかけに観測隊の安全対策は強化され、外出注意令・禁止令を発令したり、ライフロープを張ったりするようになりました。 福島隊員の事故による教えは、今日の、そしてこれからの南極観測に生かされています。
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