航空機が昭和基地に着陸
2015年11月23日
航空機が飛んできた!
以前紹介したDROMLAN(日本を含む東南極に基地を持つ11カ国が共同で設立している国際共同事業の航空網)の航空機が、昭和基地へやってきた様子をお伝えします。
昭和基地着陸予定時刻の3時間半前。出発地であるノボラザレフスカヤ基地を、航空機が無事に飛び立ったというメールが届きました。隊員は、滑走路や航空燃料の最終チェック、万一滞在中に悪天になってしまった場合に備えて乗員の宿泊用意をするなど、それぞれ準備を始めます。
着陸予定30分前、通信室にパイロットから連絡が入ります。この頃にはもう、隊長や関係隊員はすでに滑走路付近で待機をしています。しばらくすると・・・見えてきました!昭和基地に飛んできたのは、「ミーア」と名付けられたプロペラのついたバスラー機。南の空から現れると、低空飛行で昭和基地上空をぐるりと一周し、再び南側から高度を下げて無事に滑走路へ着陸しました。毎日のように滑走路を整備してきた隊員はもちろん、誰もが嬉しくなりました。それもそのはず、わたしたちが隊員以外の人を見るのは9ヶ月ぶりなのです。
給油の間、航空機の中から出てきたのは、カナダ人パイロットとインド隊の皆さん。わたしたちと握手をしたり記念写真を撮ったりして、つかの間の休息です。格好良いパイロットのレイさんはなんと御年72才!今年で現役を引退されるそうです。2012年にも昭和基地に着陸し、そのときは天候悪化により宿泊もしたため、当時の53次越冬隊長ととても仲良くなった、という思い出話も聞くことができました。給油は1時間ほどで終了し、航空機はあっという間に飛び立って行きました。昭和を発って約5時間後、無事に目的地であるプログレス基地へ到着したというメールを読み、わたしたちは再びほっとしました。
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