新たな試み
2015年11月24日
簡易版南極教室、ON AIR!
わたしたち56次隊で始めた新たな試みのひとつに、「“簡易版”南極教室」があります。
「南極教室」とは日本各地の小中学校とここ昭和基地を衛星回線を使って生中継する取り組みで、毎年、十数校で行われています。昭和基地からは、映像やスライドを活用して様々な質問にお答えしたり、カメラを切替えて屋外や空の様子をお見せしたりして、参加する児童・生徒の皆さんと観測隊員が対話をしながら楽しい時を共有しました。ちなみに、今夏に南極・北極科学館で行われたライブトークも同様の取り組みの一環です。もしかしたらご来場くださった方もいるかもしれませんね。
この南極教室、細かなシナリオの作成や映像等の事前準備、打ち合わせやリハーサルに加え、当日も、レポーター、カメラマン、タイムキーパー、スイッチャー・・・など、多くの隊員の協力が必要になります。そのため実施できる回数がどうしても限られてしまっていたのですが、「もっと手軽に、もっとたくさん、日本の子どもたちとコミュニケーションを取りたい!」という声が隊員から上がり、今年は約15校で、タブレット端末のテレビ電話機能を利用した、簡易版の南極教室を試験的に実施することができました。通常の南極教室のような豊富なコンテンツは盛り込めないため“簡易版”と呼んではいますが、それでも、“今、南極とつながっている”ということに変わりはありません。いつも先方の皆さんには喜んでいただいていることと思います。同時に、たくさんの人たちと触れ合う機会が増えたことで、昭和基地のことやわたしたちの仕事をより多くの皆さまに知っていただくことの大切さと喜びを改めて感じています。
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