南極安全講習 ~ルート工作訓練・運転技能講習~
2017年4月6日
ドリルで氷海に穴を空ける
前回は陸の上の安全講習を紹介しましたが、今回は海氷上の講習です。
昭和基地は島の上にありますので、基地から外へ出ようとすると海を渡らなければなりません。基地周辺の海は凍っていますが、潮の満ち引きや風によって氷に割れ目ができて危険な箇所がたくさんあります。私たちはこの海氷の上を安全に移動できるようにするため海氷上に道作りをします。これを「ルート工作」と言います。
まずはドリルで穴を空けて現在地点の海氷の厚さを測り、雪上車が乗っても安全な厚さであることを確認したらそこに目印の赤い旗を立てておきます。次に行きたい方角をコンパスで見定めながら、先へ進み目的地までのルートを作っていくための訓練です。一筆書きのように作られたルートはこれで安全が確保されましたので、今後はこのルートに沿って移動することになります。
海氷上の移動は徒歩のほか、雪上車やスノーモービルも利用しますので、これらの乗り物の取扱い講習も行われました。自動車と同じように乗車前の各部点検の仕方から始まり、エンジンの掛け方、運転方法、海氷上を走行する際の注意事項、下車後の点検、燃料給油の仕方など実際に走行しながら覚えます。
天気 | 日の出 | 日の入 | 最高気温 | 最低気温 | 最大風速 |
雪後一時曇 | 7:23 | 22:25 | 0.2℃ | -4.6℃ | 3.3m/s |