自然の脅威
2018年7月8日
ライフロープに沿って移動
本日は予報に反して、夕食前まで悪天候が長引きました。
外出が禁止になる基準ではありませんでしたが、視界も悪かったため一人での移動は危険と判断され、基地中心部以外(廊下でつながっていない棟)で観測をしていた隊員を迎えに行くためのレスキュー隊が結成されました。昭和基地では、このような時に備えてレスキュー体制が確立されています。日本で山岳ガイドをし、レスキューにも携わっていた『いわば本職』の隊員もいますが、これまでレスキュー経験の無い隊員にとっては、今回は訓練の意味合いも兼ねていました。
片道約15分。肌の露出ゼロの完全装備での行動だったものの、帰還後、頬が赤く腫れている隊員がおり、医療隊員の診察の結果『軽度の凍傷』と診断されました。呼気に含まれる水分によって顔を覆っている生地が凍結し、それに伴い凍傷が発生したようです。
様々な意味で南極の自然の恐ろしさを痛感した一日になりました。
天気 | 日の出 | 日の入 | 最高気温 | 最低気温 | 最大風速 |
ふぶき | ─ | ─ | -15.8℃ | -18.8℃ | 18.5m/s |