昭和基地での通信インフラ
2018年8月9日
通信室に常駐し、隊員にトラブルが起きていないかを把握します。
通信手段が限られている南極では、UHFやVHF帯の「無線機」による通信が主流です。このため、国内ではスマホを持っていた観測隊員は無線機に持ちかえ、お互いの連絡をとりあいます。このように無線機による通信は隊員にとってのライフラインとなります。
昭和基地通信室に常駐する通信隊員は無線機を使用する隊員間の交信を聴守することで、隊員の所在や作業内容、トラブルが起きていないかなどを把握しています。また、電波が届かないなど円滑な交信が隊員間で出来ていないときには、通信室で中継をするなどの支援もしています。
現在、9月以降に計画されている内陸旅行に向けて、昭和基地から離れた大陸上で雪上車の整備や橇の回収作業が着々と進んでいます。もし、現地でトラブルが起きても昭和基地からすぐに救助に行くことができるように、現地で作業する隊員間の交信も聴守または交信して、常に隊員、装備及び雪上車に異常がないかを確認しています。
通信室では、これから活発になってくる内陸や沿岸の野外活動に向けて、引き続き通信の聴守を継続し、作業に専念する隊員を陰ながら支えていきます。
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