夏支度の始まり
2018年11月22日
クリーニングをした主鏡
11月22日、LIDAR(Light Detection and Ranging)という機器で使用する望遠鏡の主鏡(口径82cm)と平面鏡のクリーニングをおこないました。LIDARは地上からレーザーを発射し、大気の温度、風速、大気微量成分の密度を測定する観測装置で、太陽光が明るい日中は避けて、雲のない晴れた夜間に観測を行います。
59次隊では2月16日から10月26日まで合計で67晩、803時間の観測をすることができました。観測中には、きれいなオーロラを見ながら観測をすることもありました。このLIDARは昭和基地で2年間の観測を終えて、日本国内へ持ち帰ることになります。
この時期、昭和基地で通年実施している観測を除いて、越冬中のみの観測や野外で実施・設置した観測の一部は次第に終了を迎え、使用した観測・設営物資については、日本へ持ち帰るための梱包や輸送準備がこれから本格化していきます。廃棄物の分別・集積も重要なミッションです。11月も後半に入り荒天が続いていますが、夏期間の観測や60次隊との引き継ぎの準備、本格除雪や夏期宿舎の立ち上げなど、夏支度の忙しい時期が間も無くやってきそうな気配です。
天気 | 日の出 | 日の入 | 最高気温 | 最低気温 | 最大風速 |
曇後晴 | 0:31 | なし | -2.4℃ | -9.1℃ | 17.6m/s |