極夜の太陽光発電
2019年7月13日
太陽光PCS点検中
電圧の測定中
昭和基地では自分たちで電気を作り、管理運用しています。主な発電方法はディーゼルエンジン、太陽光、風力の3つです。太陽光発電は主に夏の間にしか発電しませんが、白夜中は昭和基地全体の5%ほどの電気を賄うことができます。また、最大では昭和基地全体の25%ほど発電します。たった5%と思うかもしれませんが、この5%でディーゼルエンジン、発電機の負荷を大きく下げるだけではなく、燃料の節約やそれによるCO2削減での地球環境保護にも繋がっています。南極の環境を守るためにも太陽光発電は重要なのです。
夏の間に大活躍している太陽光発電は、極夜の現在は全く動きません。そのため、この時期に太陽光PCS(パワーコンディショナ)のメンテナンスを行います。メンテナンスは盤内の清掃から始まり、配線や部品の異常の有無確認や寿命のある部品の交換を行なっています。
夏に昭和基地の電気を支えてくれる太陽光PCSは、冬の間にメンテナンスを実施して次の夏にまた活躍できるようにしています。
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