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昭和基地NOW!!

 

氷山で流しそうめん

2019年12月1日

氷山で流しそうめん
流しそうめん中の様子。右利きの人は下流からみて左側に位置すると、そうめんが取りやすいです。

12月1日に越冬隊恒例となっているイベント「氷山流しそうめん」が行われました。

日本では竹や雨といのようなものを使いますが、南極では「氷山」に水を流します。スケールが大きいですね。
今年の夏の昭和基地は異例の暑さで、(夏バテする隊員…はいませんが(笑))氷山での流しそうめんが最高です。事前に調理隊員やフィールドアシスタント隊員、その他有志隊員が流しそうめんに最適な氷山を探して、流しそうめん用に溝や足場のセッティングをしていてくれていました。

会場探しもなかなか大変で、昭和基地から「近く」て「安全」でちょうど良い「傾斜」が必要なのです。
当日は基地の体制維持のため2班に別れて入れ替え制で会場に行きます。会場は基地から雪上車で10分ほどの場所、天気は薄曇りで暈(ハロ)がでていました。傾斜のついた氷山はツルツルでしたが、事前にセッティングしてくれていた足場のおかげで人間は流されずに済みました。

上流から流されたそうめんは程よい速さで下ってゆき、待ち構えている隊員の胃袋に入っていきました。今年も氷山流しそうめん、楽しく・おいしくいただきました。

そうめんを流す前に水だけでテスト
本番前に水が流れるかテストします

そうめんゲットの瞬間
そうめん以外にもいろいろ流れてきます

ミニトマトゲットの瞬間
右利きの人が右側配置でミニトマトをゲットできるのはすごい箸さばきです

私もいただきます
氷山抜きにしても人生初流しそうめんです

氷山流しそうめん会場全体
そうめんを流す溝のほかに、足元の氷で滑らないように人がいる部分にも溝が掘られています。その両脇は手すり代わりのザイルがあります

流しそうめん会場と昭和基地・ラングホブデ
右下の点々としたのが流しそうめん会場の人、上方中央に昭和基地、左上方にはラングホブデ長頭山

流しそうめん当日の暈(ハロ)
暈(ハロ)も出ていました

2019年12月1日の気象情報

天気 日の出 日の入 最高気温 最低気温 最大風速
─(白夜) ─(白夜) 1.3℃ -5.7℃ 5.5m/s

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