福島隊員への慰霊
2019年10月24日
これからの日々の無事を願います
全員無事に帰国することを誓いました。
10月24日、昭和基地から4kmほど離れた西オングル島へ向かいました。
第4次南極地域観測隊の福島隊員が1960年10月10日に猛吹雪のなか昭和基地近くに置いてあったソリを点検するために外出したところ、天候が急変してしまい数十センチ先も見えない程の悪天候となり、自分の居場所やどこに向かっているのかが全くからなくなってしまう「ロストポジション」により遭難し、行方不明となってしまいました。その7年後の1968年2月9日に第9次隊により遺体が発見されました。その発見された場所が今回の目的地である西オングル島の西端なのです。
遺体が発見された場所はケルンになっており、隊員達は線香やお供えをした後、真剣な面持ちで手を合わせ、福島隊員を悼みました。
この事故をきっかけに南極地域観測隊では、猛吹雪の際に隊長が「外出注意令」や「外出禁止令」を発し、命綱による移動を徹底したり外出そのものを禁止したりするようになりました。
越冬生活もあと数ヶ月で次の隊と交代になります。残り少ない日々ですが、このような事故を起こさないよう安全についてあらためて心に誓った一日となりました。
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