南極資料

ISSN:0085-7289(冊子版)
ISSN:2432-079X(電子版)

南極資料投稿の手引

Ⅰ. 投稿規定

1.

本誌は、南極地域観測隊の観測成果、南極観測事業で得られた資試料を使用した研究成果、南極観測事業に関係ある研究成果の速報的な掲載を重視する。また、南極域に限らず、北極域等、極地全般についての科学的な諸研究成果及び公式記録になりうる記事も掲載する。観測隊に参加した研究者のみならず、極域科学や南極観測事業に貢献する研究者、技術者の積極的な投稿を歓迎する。

2.

投稿原稿の種別は、次の4種とする。投稿者は投稿の際、これらの種別よりいずれかを指定する。

a. 研究論文(scientific paper)
極域科学の発展に貢献すると考えられる研究結果。

b. 研究ノート(scientific note)
研究速報、新しい発想、提言、問題提起、事例報告など研究上、記録にとどめておく価値があると認められるもの。

c. レビュー(review)
極域科学における先行研究を網羅的にまとめ、特定のテーマについての研究の動向を論じたもの。

d. 報告(report)
南極地域観測隊の観測成果をはじめ、南極観測事業及び北極域等の研究推進事業に関する報告や、極域科学に関するシンポジウム/会合に関する報告のうち、記録にとどめておく価値があると認められるもの。

3.

投稿者は、投稿細則に従って作成した原稿を、オンライン投稿システムを通じて編集委員会事務局宛に提出する。投稿完了の日をもって受付日とする。

4.

著者は、投稿受付時に各研究分野(宙空、気水圏、地学、生物、設営)の研究者を含む編集委員会によって、種別、論文構成、字句上の誤り等について助言・指摘を受けることがある。原稿の採否、掲載の順序は、編集委員会で決定する。

5.

投稿受付後、研究論文・研究ノート・レビューについては2名の査読者、報告については1名の校閲者によって査読・校閲される。著者は、オンライン投稿システムを通じて査読者候補または校閲者候補を推薦することができる。査読・校閲への対応を終えた最終原稿は、同システムを通じて事務局宛に提出する。

6.

初校は著者の責任において行う。その後の校正は事務局で行う。著者は本人が不在の場合でも、校正が遅れることのないようあらかじめ手配する。

7.

掲載された論文等の著作権は、情報・システム研究機構国立極地研究所に帰属する。

8.

掲載された論文等は、原則としてオープンアクセスで提供される。ただし、著者が特に利用目的への制限を希望した場合、あるいは著作権およびそれに類する権利に対するその他の例外もしくは権利制限が存在する場合には、この限りでない。

Ⅱ. 投稿細則(執筆要領)

1.

使用言語は日本語か英語のいずれかに限る。

2.

研究ノートは、要旨(abstract)、図表、参考文献等を含めて15ページ以内(本文は10ページ以内)とする。その他の種別の原稿に長さの制限は特に設けないが、明確さを失わない範囲で、できるだけ簡潔に書かなければならない。

3.

原稿を作成する場合は、和文、英文原稿ともにA4判の用紙の横書きとし、ダブルスペースでタイプする。各ページは上下約3cm、左右約2.5cmの余白を残し、ページには通しの行番号をつける。和文は1行40字、現代かなづかい、常用漢字を用いる。英文は行末揃えをしない。

4.

論文の表題は、論文の内容を簡潔かつ明確に表したものとする。表題、が和文論文の場合30字、英文論文の場合50字(語間のスペースを含めて)以上になる時は、必ずrunning title(ページの上欄に載せる省略題名)を指定する。

5.

投稿に際しては利益相反を回避することとし、影響を及ぼしうる経済的利益・人的関係については別紙(Word)に記載し提出しなければならない。

6.

著者は研究や論文等執筆に実質的に貢献し、かつアクセプトされた原稿を承認の上内容を説明できる者のみとする。ただし、貢献に鑑み故人を著者としたい場合は、共著者全員が故人の貢献と利益相反について保証し、かつ相続人から故人を著者に加える許可を得た書面(Word)を提出した上で、原稿の著者名の後ろには(故人)と記載する。その場合、故人をCorresponding authorとすることは認めない。投稿後、論文公開時までに故人となった場合は事務局へ連絡の上、記載を修正することとする。

7.

著者名は姓、名とも略さずに書き、ローマ字つづりの姓はすべて大文字にする。

8.

表題、著者名、所属機関は必ず本文とは別の用紙に、表題、著者名は中央に、所属機関は脚注として下の方に記載する。所属機関を退職している場合は**の記号を付け、脚注として退職の旨下の方に記載する。なお、所属機関の英語名の次に、郵便が届く程度の所在地及び郵便番号を入れる。Japan は入れない。

9.

要旨(abstract)の長さは原則として英文200語以内、和文400字以内とする。和文論文には和文要旨及び英文abstract、英文論文には英文abstractを付ける。

例(和文論文)

例(和文論文)

例(英文論文)

例(英文論文)

10.

和文論文、英文論文、どちらにも適切なキーワードを1つ以上付ける。

11.

本文は特に短いものを除き、いくつかの章に分ける。見出しに1.、2.のように番号をつける。長い章はさらにいくつかの節に分け、その見出しには 1.1.、1.2.のように番号をつける。

12.

数字はアラビア数字を用いる。単位は原則として国際単位系 SI units(Systèm International d’Unités)に従う。

13.

数式の書体は以下の例に従う。独立した数式は1行につき本文の2、3行分のスペースをとって書くこと。数式のあとには原則としてコンマ、ピリオドを付ける。数式を本文中に引用する場合は、式 (1) (和文)、eq.(1) (英文) とする。

例

14.

南極地名は、以下の表記に従う。
1)Gazetteer of eastern Dronning Maud Land、Antarctica、comp. by K. Moriwaki. 1st ed. Tokyo, Natl. Inst. Polar Res., 225 p., 2000 (with errata 2002)
2)Composite Gazetteer of Antarctica, hosted by the Australian Antarctic Data Centre.
https://data.aad.gov.au/aadc/gaz/scar/

15.

表は必ず別ファイルで準備し、ページ1枚につき1表とし、ページの大きさは原則として本文と同じ大きさ(A4判)とする。上下3cm、左右2.5cm以上の余白をとる。ページの右下に通し番号(表1、表2; Table1、Table2等)を付け、著者名を記す。和文論文の場合は和文キャプション及び英文キャプション、英文論文の場合は英文キャプションを付け、「表のキャプション(Table captions)」として別ファイルにまとめる。

例(和文論文)
例(和文論文)

例(英文論文)
例(英文論文)

16.

図には必ずキャプションを付ける。和文論文の場合は和文及び英文を併記し、英文論文の場合は英文で書き、「図のキャプション(Figure captions)」として別ファイルにまとめる。図には写真も含めて通し番号(図1、図2; Fig.1、Fig.2等)を付ける。図右下に図番号と著者名を記す。写真は図に準じて取り扱う。

17.

図(写真を含む)の縮尺に関して希望のある場合は、あらかじめ指定する。ただし決定は編集委員会が行う。

18.

表、図(写真を含む)を本文中に引用する場合は、表1、Table2、図3、Fig.4等とし、挿入場所を本文原稿中に右揃えで指定する。

19.

脚注はなるべく使用しない。やむをえず使用する場合は、*印(asterisk)を付け、本文中そのすぐ下に横線ではさんで記入し、赤字で「脚注」と記入する。

20.

文献は本文の最後に,単著または2人の著者の場合は以下のように著者のアルファベット順に並べる。同著者及び3人以上の共著者は年号順に並べ、同年の場合は年号の次にa、bを付けて区別する。記載の順序は次のようにする。

雑誌の1記事を参照の場合
著者名(年号):論文の表題.誌名.巻数(号数,毎号頁数の改まるもののみ必要),はじめの頁—おわりの頁,DOI.

図書1冊を参照の場合
著者名(年号):書名.版表示,出版地,出版者,総頁数,(シリーズ名のある場合は記載),DOI.

図書1章または一部を参照の場合
著者名(年号):論文の表題.書名.編者.版表示,出版地,出版者,はじめの頁—おわりの頁,(シリーズ名のある場合は記載),DOI.

ウェブサイト、ウェブページを参照の場合
著者名:ウェブページの題名.ウェブサイトの名称.更新日付,入手先,(入手日付).

例(和文論文)

例(和文論文)

例(英文論文)

例(英文論文)

21.

文献を本文中に引用する場合は、“Budd (1962)”、“宮本 (1990)”、“(Griffiths and King、1965; Tickell、1968a、b)”、“小田巻・倉本 (1989)”、著者が3人以上は “Delmas et al. (1982)”、“Austin et al. 、1986”、“阿部ほか (1993)” とする。

22.

ロシア語の文献は、キリル文字を用いず英訳を記入し(in Russian)とする。原文に英訳がない場合はローマ字に翻字し記入する。

23.

和文論文を英文論文に引用する場合、英訳を記入し(in Japanese)または(in Japanese with English abstract)とする。原文に英訳がない場合はローマ字で記入する。

24.

和文誌名を英文論文に引用する場合、和文誌名は原則としてローマ字で記し、英文誌名をもつものは、必要であればカッコでつつんでローマ字誌名の後に付記する。

25.

誌名の省略法はISO(International Organization for Standardization)の勧告に従う(World List of Scientific Periodicals、London、Butterworths や Bibliographic Guide for Editors and Authors、Washington、D.C.、American Chemical Societyの最新版を参照)。勝手な省略をせず不明のものは全部書き出す。

26.

未発表論文を文献として引用することは避ける。やむをえず引用する時は、本文中に「私信」、あるいは “private communication” または “personal communication” として入れる。

27.

雑誌へ投稿中の論文の引用は、掲載が決定している場合は(印刷中)(in press)とし、ページは校正中にわかれば入れる。掲載が未定の場合、引用を避ける。やむをえず引用する場合は、(投稿中)(submitted to)とする。

掲載が決定している場合は、

とし、ページは校正時にわかれば入れる。

掲載が未定の場合、引用を避ける。やむをえず引用する場合は、

とする。

28.

論文で使用したデータやソフトウェアを登録・公開する場合は次のa、b、cの要件を全て満たす信頼できるリポジトリに置き、URLを記す:a. 永続的な識別子の付与, b. フリーアクセス, c. オープンライセンス.

その他、ご不明な点は編集委員会事務局までお問い合わせください。
国立極地研究所編集委員会事務局 (情報図書室)
〒190-8518 東京都立川市緑町 10–3
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