北極海氷情報

北極海氷は拡大期に

恒例の北極海氷の予報と観測の比較は明日します。今日は、今年の北極海氷が拡大期に入ったみたいというお知らせ。１枚目の図の赤線が今年の海氷域面積の変化です。これからまた下がることは、起きないとは言えないけどその可能性は低く、昨年を抜いて過去２番目の小ささになるでしょう。
２枚目の図は、年ごとの最小海氷域面積の変化。年間最小値は９月になるので、９月の最小値の変化です。えっと、年の数字の真上の目盛り線がその年の正月なので、その年の最小値は年の目盛りの右側にプロットされています。これ、無邪気に見れば、そのうち０になってしまいますよね。つまり、北極海がオホーツク海の様に季節海氷域（夏に完全に海氷が無くなる海域）になる可能性があるということです。

さて、話が変わりますが、10月以降の海氷拡大期の海氷予報が９月１８日に公開されました。
日本語版：拡大期の海氷予報
英語版：拡大期の海氷予報
秋の海氷予報はまだ精度に自信がありません。2日前の9月19日に清水を出港した海洋研究開発機構（JAMSTEC）の海洋地球観測船「みらい」の、大まかな航海計画に使ってもらえるレベルには行きたいものです。