フェノスカンジナビア森林センサスチーム

Finland-Estonia(2013.6.17〜23)

現在地:フィンランド南部ヨエンスー、エストニア東部カリーナ
チームメンバー:京都大学・大澤 晃、他

フィンランド・ヨエンスーの森林

フィンランド・ヨエンスーの調査

エストニア東部カリーナのマツ林

エストニアの泥炭層

周北極域の針葉樹林や潅木ツンドラの成長と気候変化との関係を追っています。6月17日から23日にフィンランド南部のヨエンスー(北緯62度)とエストニア東部のカリーナ(北緯59度)で樹齢が60年から160年のマツ林からたくさんの年輪サンプルを集めました。

周北極域では過去100年間に急激な温暖化、次に寒冷化、そして再び温暖化が起こったことがわかっているので、森林がこれらの変化にどのように反応してきたか明らかになります。森林全体の過去の成長量はこれまでうまく推定できませんでした。これを可能にする新しい方法を開発できたので、フィンランドとエストニアの研究グループにも加わってもらい、周北極域各地の森林の成長の歴史、およびそれと気候変化との関係を明らかにしようとしています。

1メートル以上の深い泥炭の上に生えているエストニアのマツ林では泥炭層からマツの根株がいくつも見つかりました。もしかするとこれらから1000年以上昔までさかのぼった森の成長史を読み解くことができるかもしれません。