2018年10月24日
10月19日から21日までレイキャビク(アイスランド)で開催された国際会議「北極サークル(Arctic Circle)」に、河野太郎外務大臣が日本の外務大臣としてはじめて出席し、我が国の北極政策に関する基調講演を行いました。
この中で、同大臣は、北極に対する日本の政策・立場を明確に説明するとともに、国際協力にとって「望ましい北極」を実現するための指針を発表されました。さらに、国立極地研究所が代表機関として進める北極域研究推進プロジェクト(ArCS:Arctic Challenge for Sustainability)の取組をはじめ、北極域データアーカイブシステム(ADS:Arctic Data archive System)や極域航海に必要な海氷・気象情報を提供するVENUSシステム(VEssel Navigator by Unitized Systems)についても具体的に言及されました。基調講演の詳しい内容については下記のサイトをご覧ください。
このほか北極サークルでは、ArCSプロジェクトが中心となって企画した学術セッションも開かれました。「Arctic Decades Ahead」と題したこのセッションでは、北極域の持続的な発展とその利用を可能とする個々の要素が自然環境の変化から受けるインパクトを、気候変動予測に基づき評価・議論し、参加者から好評を博しました。
北極サークル(Arctic Circle)
グリムソン・アイスランド前大統領等により2013年に設立され、政府関係者、研究者、ビジネス関係者等、約2,000名が集まる国際会議。