ArCS 北極域研究推進プロジェクト

PD挨拶

プロジェクトディレクター(PD)ご挨拶

1980年代以降の顕著な地球温暖化に伴い、海氷、永久凍土、氷床等の北極域の自然環境は激しく変化しており、そこでの住民の生活や生態系のみならず、世界の気候、気象に影響を与える一方、北極域での資源開発や北極航路の実用化が目前に迫るなど、いまや北極域は世界の政治・経済の大きな動きの中で特異な存在となりました。北極域特有の脆弱性と北極海を含む北極域のほぼ全ての場所が北極国の主権の範囲であるという現実の中で、日本の北極への関与が世界からも注目されています。ArCSには自然科学を中心にしつつ、人文、社会等のより広い分野も含め、日本の北極政策を支えるという使命が課せられています。

深澤 理郎
深澤 理郎(国立極地研究所/海洋研究開発機構)