EN メンバーズサイト
ログイン

教育・アウトリーチ

  1. HOME
  2. 教育・アウトリーチ
  3. 出張授業・研究機関訪問
  4. 出張授業・さいたま市立美園北小学校

出張授業・さいたま市立美園北小学校

2024年12月16日(月)に、さいたま市立美園北小学校の小学5、6年生を対象に、北極域データアーカイブシステム(ADS) 推進室の矢吹 裕伯氏(国立極地研究所)による出張授業を実施しました。さいたま市立美園北小学校の横須賀 篤教員による実施報告を掲載します。


「北極で今起きている地球温暖化」と題した授業は、北極に関するクイズから始まりました。「北極の景色はどれでしょう」という問題では、6枚の写真からあてはまるものを選びました。雪や氷がある風景を選んだ児童は多かったのですが、花が咲き乱れる風景が北極ということまで予想できた児童は少なく、驚きの声が上がっていました。また、動物の写真6枚から北極にいる動物を選ぶ問題でも、ペンギンが北極にもいると予想した児童が多かったです。北極クイズを通して、海の北極と大陸の南極の違いを楽しみながら理解できたようです。

後半では、北極周辺の気温が上昇して氷が少なくなることで、これが日本の四季の変化、特に冬の豪雪などに影響を与えていることを学びました。この他にも、やせたシロクマの写真から、環境を大切にしたいという意識がより強くなったようでした。6年生はキャリア教育を受けていますが、児童や担任からは、「研究者になった動機」「研究者になるための進路」などについても質問が出ました。その様子から、参加した児童たちが研究者の取り組みや北極について、強い興味・関心を持ったことがうかがえました。


学校・団体名 さいたま市立美園北小学校
対象 小学5、6年生
実施日 2024年12月16日(月)
講師 矢吹 裕伯(国立極地研究所 国際極域・地球環境研究推進センター)
活動内容 講演「北極で今起きている温暖化」(50分)
参加人数 290名
参加者からの声 ・今回の講演会を通して、北極の生態系や温暖化の進み具合が分かりました。北極海の氷の減少は、前にニュースでもやっていたので、さらに関心が深まりました。

・北極には花や緑があること、いろいろな動物がいることに驚きました。夏の気温はどれくらいなのかとても気になったので、調べてみようと思いました。

・北極で起きている温暖化が日本にも影響があることを知り、驚きました。北極について、ほかにもいろいろなことを知りたいなと思いました。

・極地と国立極地研究所にとても興味を持ちました。北極にも行ってみたいです。

・子供たちの関心が高まるように、講演に映像やクイズを取り入れていただき分かりやすかったです。北極・南極の気温の変化のグラフでは、確実に温暖化が進んでいることを実感しました(教員)。

・もっと時間があれば、先生がどうして今この研究に取り組んでおられるのかを今までのヒストリーなどを含めもう少しうかがいたかったです(教員)。