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出張授業・宮城県立仙台第一高等学校

2022年7月5日(火)に、宮城県立仙台第一高等学校のSSH授業科目「学術研究」の一環として、山口 一氏(国立極地研究所)による出張授業がオンラインでおこなわれました。2年生の「学術研究」では、生徒各自が興味を持つテーマを設定して研究を進めます。本出張授業は、「地球温暖化をメリットとして活用する事例」に注目して研究活動を進めているグループを対象に、北極海航路についての授業を行いました。

出張授業は、生徒から事前に寄せられた質問に答える形で行われました。具体的には、①北極海航路の活用で直接的に利益を得る国、②ロシアのウクライナ侵攻による北極海航路への影響、③日本や他国の北極海航路に関する動向などについて紹介しました。

山口氏からは、「美しい北極の環境を守りつつ、みんなの幸せをどう実現していくのかを研究することは、非常にやりがいのある仕事である」ことも伝えられました。生徒からは、「南極条約のような条約が北極でも作れないのか」「北極海航路の活用によって北方領土の重要性が増す可能性はないのか」などの質問が出て、活発な質疑応答がなされました。

講義後の生徒からは、「地球温暖化による気候変動に伴って、社会活動を変える適合策と地球温暖化を遅らせる緩和策を同時に行うことができるという点が特に印象に残りました」との感想が寄せられました。生徒たちはさらに研究活動を進め、今年の秋にはその成果を研究発表会で発表する予定です。

学校・団体名 宮城県立仙台第一高等学校(SSH)
対象 SSH学術研究 地理・歴史グループ(2年生)
実施日 2022年7月5日(火)
講師 山口 一(国立極地研究所)
活動内容 山口氏による講演(50分)
参加人数 5名