研究機関訪問・東京都立立川高等学校、東京都理化研究会による国立極地研究所訪問
2024年2月10日(土)に、気候変動や極地に興味・関心のある東京都立立川高等学校の生徒と東京都理化研究会に所属する教員が国立極地研究所を訪問しました。榎本 浩之ArCS II プロジェクトディレクター(国立極地研究所)が講師として対応しました。

前半は、極地の研究から知る気候変動の最前線についての講演が行われました。なぜ気候変動の研究で北極や南極が注目されているのか、今何が起き、その原因は何なのか、どこまでわかりどう予想されているのか、科学や社会が果たす役割について紹介しました。


後半は、南極・北極科学館に移動しました。生徒・教員たちは、極地の地理、環境、生態系、観測活動など、多岐にわたる展示物を見学し、特に北極海の海氷や南極の氷は実際に手に取るなどして、講師へ熱心に質問する姿が見られました。


学校・団体名 | ①東京都立立川高等学校(SSH) ②東京都理化研究会(教員) |
対象 | 立川高校、東京都理化研究会の希望者 |
実施日 | 2024年2月10日(土) |
講師 | 榎本 浩之 ArCS II プロジェクトディレクター(国立極地研究所) |
活動内容 |
・榎本氏による講演(90分) 「地球はどうなる?極地の研究から知る気候変動の最前線」 ・国立極地研究所 南極・北極科学館の見学(50分) |
参加人数 | ①58人、②12人 |
参加者からの声 |
・北極と南極は同じようなものだろうと考えていたが、面積も氷の厚さも質も全然違っていて驚いた。今後、北極・南極にいる生物の違いを調べてみたい。 ・グリーンランドの氷が想像以上のスピードでとけていた。また、一回とけ始めたらブレーキがかからないということがグラフを見て分かり、怖くなった。自然はすごいいろんなことと連動していると実感できた。 ・極地という自分たちが住んでいるところから離れているところでの変化も、自分たちに関係あるということがわかり心に残った。 ・人工衛星の極地調査への活用方法が予想外のものばかりだった。 ・極地の氷にはその時代の空気が含まれていて、それを調べることで今後の温度変化などの予測ができるなど、様々な可能性を秘めていると知りとても驚いた。 ・地球温暖化による影響についてよく知ることができた。とくに永久凍土がとけることによってメタンガスが出て、より永久凍土がとけるという話を聞いて、地球温暖化は早く止めなければならないとわかった。 ・地球温暖化の影響で南極や北極の氷が解けているという話は聞いたことがあったが、そもそも夏か冬かで北極の氷の大きさが変わっていることに驚いた。学校で地球温暖化のプレゼンテーションをするときはADS のグラフも使ってみたいと思った。 ・もともと気象や気候に興味があったため、極地について基本から最新の研究まで知ることができ貴重な機会になった。氷の音を聞けて嬉しかったです! ・最後まで質問に答えていただいたことで、自分とはまったく縁がないと思っていた極地への興味が湧いた。初めはイメージもつかなかったが、今回お話を聞いて自分も行ってみたくなった。 ・科学館を全部見終わる前に閉館時間が来てしまったので、また行こうと思う。 |