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ArCS IIイベントシリーズ・企画展示「変わりゆく永久凍土の世界」を開催しました

ArCS IIの最終年度である2024年度は、代表機関の国立極地研究所の南極・北極科学館を中心に、ArCS IIイベントシリーズ「ようこそ、北極へ!」 を、年間を通して行っています。11月20日~1月18日は、大きく変化しつつある北極の永久凍土の世界をテーマにした企画展示「変わりゆく永久凍土の世」を、国立極地研究所の南極・北極科学館で開催しました。


本企画展示は、永久凍土が広がる東シベリアに20年以上通い続けてきた飯島 慈裕氏(東京都立大学)らが、現地の急激な環境変化と人間社会のへの影響を、貴重な写真と映像を交えて紹介したものです。展示の詳細については、国立極地研究所のウェブマガジン「極」に掲載した記事 をご覧ください。

展示期間中には、飯島氏によるサイエンストーク、阿部 隆博氏(三重大学)による展示ツアーを実施しました。永久凍土についての詳細な解説だけでなく、現地観測の様子や展示制作のこぼれ話なども紹介し、参加者は熱心にメモを取りながら積極的に質問をしていました。

会期中には小学生から80代までの幅広い世代が来場し、その数は五千人を超えました。アンケートによると、6割を超える人が「永久凍土」という言葉を知っていましたが、永久凍土が融けることやその上に人々が暮らしていることに驚く意見も多く寄せられました。また、「普段見ることのない世界を見ることができたのが良かった。」「地下氷のとけることで地盤沈下が起こるというのは温帯に暮らす我々にはなかった考えだった。」「生態系や人々の生活への影響をもっと知りたい。」「興味を持った内容についてさらに調べてみたい。」などの意見も出て、市民の永久凍土への興味関心の高まりを実感する企画展示となりました。

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