2008年9月30日(火)に、東京都大田区の計器メーカーにて、インマルサット通信訓練を受けました。訓練参加者は通信、多目的アンテナ、LAN/インテルサット担当の3名です。
インマルサットとは、静止軌道上の人工衛星を使用して、遠く離れた南極と日本との間で電話・FAX・データ通信を利用することができるシステムです。
昭和基地では、より大型のアンテナ設備を使うインテルサットや、携帯電話のように使用できるイリジウムなどの衛星通信から、昔ながらの無線通信まで様々な通信技術を使用しますが、設備が小さいインマルサットは雪上車や南極観測船上でも使用することができ、南極観測のためには欠かせないシステムです。
訓練は、午前中は実機を使って実際の操作方法を学び、午後からはアンテナの可動部分への油の塗り方などメンテナンスの訓練や、異常発生時の対応として、機械を分解して部品交換を行う訓練などを行いました。南極では観測隊が独力でさまざまな局面に対応することが必要なので、幅広い知識の訓練が必要になります。
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