2月20日から21日にかけて、50次隊が越冬に入ってから初めてA級ブリザードを観測しました。
A級ブリザードというのはブリザードの強さのランクのことで、視程100m以下、平均風速25m以上、継続時間6時間以上で該当します。
20日14:30分には最大平均風速47.4m/秒、14:47には最大瞬間風速54.3m/秒を観測しました。最大平均風速47.4m/秒というのはこれまでの昭和基地観測史上最大のものです。
これまでの1〜10位までの記録はすべて5〜9月の冬期・厳冬期に観測されたものですが、気象担当隊員の話によると2月にこれほど強い風が来るのは異例のことだそうです。
第1次隊が越冬初めて半世紀がたちましたが、当時と比べると、昭和基地の主要区画は床暖房も整備され日常生活は格段に快適に過ごせるようになりました。しかし一歩建物の外に出た時の南極の自然の厳しさは今も変わっておりません。改めて自然の厳しさを認識しました。
なお、今回のブリザードで一部建物や車両に被害が出ましたが、事前に外出禁止令が発令され、人的被害はありませんでした。
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