ラングホブデは、南極大陸の沿岸にある露岩地帯です。
昭和基地からの距離は約30km、海氷(凍った海面)上を雪上車で半日くらいの距離に位置します。
今回、7月31日から8月1日にかけて出かけたルート工作隊が、ラングホブデに到達し、昭和基地から安全に行き来のできるラングホブデルートが完成しました。
ラングホブデへのルート工作は4月から着手していましたが、強風や視界不良のため、何度か途中で作業を断念するなどかなり難航してきました。
今回、4回目のルート工作でようやく目標を達成しました。
途中、大きなプレッシャーリッジ(潮の満ち引きにより、海氷の割れ目が盛り上がって、険しい氷の山脈のようになる現象)に行く手を阻まれましたが、入念な調査の結果かろうじて雪上車で横断できるくらいの大きさの場所を発見して、何とかルートを延ばすことができました。
ラングホブデにはハムナ氷瀑という氷河の河口があり、雄大な風景を望むことができます。
また、ここはアデリーペンギンの営巣地にもなっており、10月頃には数多くのアデリーペンギンたちがここで子供を育てる様子が観測できます。
これらも今回ルート工作が完了したことで可能になりました。 |