この日、午前11時30分頃、昭和基地から5kmほどの位置の海氷上で作業をしていた気象隊員の所に、1羽のコウテイペンギンが姿を現しました。
南極には、ペンギンたちの天敵になる生き物があまりいないため、警戒心があまりないようで、この時も好奇心からか、人間の方にどんどん近付いてきました。
このペンギンは体長80cmくらいで、成鳥としては小ぶりな個体です。
このペンギンは群れから離れて偵察に来たのか、しばらく周囲を見回したり、少し鳴いてはしばらくじっと待ち、またちょっと歩いては鳴いて待つ、を繰り返していましたが、やがて北の方に帰っていきました。
帰っていく様子は、昭和基地内から海氷上の島に設置されたカメラで確認されました。
腹ばいになって氷の上を滑って移動していましたが、2本足で立って歩いている時とは大違いで、かなり早いスピードで移動していました。
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