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〜越冬にこぎつけるまでの出来事〜

フリーマントル出航
2009年11月29日


51次隊出航記念
出航を記念して、しらせ船上で51を形どった写真を撮りました。

 11月29日、我々観測隊を乗せた砕氷艦しらせはフリーマントル(オーストラリア)を出航しました。昭和基地に向けて、およそ3週間に及ぶ航海の始まりです。

 船の中では、昭和基地で予定している作業や、基地周辺で行われる調査や観測について入念な打ち合わせが行われます。また、昭和基地までの航路で予め定められたポイントでは海洋観測も行われます。航海中はしらせ乗員の方々の支援により、食事の準備から共有エリアの掃除まで、生活する上で必要最低限の仕事は全て行ってくれますので、観測隊員は作業打ち合わせや、観測に専念することが出来ます。

 昭和基地に向けてしらせが南下を続けると、南緯40度から60度にかけて、「暴風圏」と呼ばれる発達した低気圧が多数存在する海域に差し掛かります。暴風圏では海が大変荒れており、船が大きく揺れます。特に南緯60度付近では揺れが最も大きく、以前のしらせでは、船体が50度以上も傾いたことがある程です。しかし、新しいしらせの初航海となる今回は、最大でも15度程度の傾きで暴風圏を抜けることが出来ました。

 暴風圏を抜けると昭和基地はもう目の前ですが、次に厚い海氷が行く手を阻んでいます。


暴風圏の波しぶき
暴風圏では海が大変荒れています。

 
 
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