昭和基地の中心施設から東に約500メートルの露岩帯にインテルサット衛星通信設備があります。直径7メートルの大型パラボラアンテナとアンテナを制御する小屋で構成されており、パラボラアンテナは黒いレドームで保護されています。
インテルサット衛星通信設備は南極昭和基地と東京立川の極地研究所を高速データ回線で接続しており、南極での観測データをリアルタイムに日本国内へ伝送することができます。昭和基地の屋外の映像もこのインテルサット衛星通信を利用して極地研究所のホームページに表示しております。また、隊員は昭和基地でインターネットやメールを利用することができます。
8月12日にインテルサット衛星通信設備の保守作業を行いました。設備は信頼性を確保するために、2重化構成となっており、今回は運用系と待機系の系切り替えを行いました。定期的に系切り替えを行うことにより、待機系設備で故障が発生していないことを確認します。作業は手順書に沿って行い、問題なく終了しました。
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