南緯69°東経39°にあるここ昭和基地は、オーロラ帯と呼ばれるオーロラがとてもよく見える絶好の場所にあります。これまで様々な観測機を用いてオーロラの光学観測が行われてきました。51次隊では8種類のカメラや光検出器を使って、2月下旬より観測を行ってきました。
オーロラは、地球の大気に太陽から飛んできた荷電粒子がぶつかって発光する現象です。8月上旬に太陽活動が活発となった影響で、8月4日には昭和基地の上空で活発なオーロラが見られました。
また、10月7日には昭和基地の地磁気共役点(地球の磁力線で繋がった南半球と北半球の地点)であるアイスランドとの同時オーロラ観測が成功しました。
今次隊での光学観測は、太陽高度が高くなったせいで夜間も明るさが残ってオーロラが見えなくなってしまった10月15日まで実施されました。
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