地球は大きな磁石になっており、磁場で覆われています。そして、地球の磁場はとてもゆっくりと変化しています。
ここ昭和基地では磁場の大きさ(全磁力)と向き(偏角、伏角)を月に一度精密に測定しています。
磁性のあるものが近くにあると磁場の正確な測定はできないため、基地主要部から離れた地磁気変化計室と呼ばれる場所で測定が行われます。観測を行う隊員も、磁性のあるものを身に着けないように注意する必要があります。
世界にはこのような観測点が複数存在し、昭和基地もその一翼を担っています。地球磁場の長期的な変化をとらえるためには、このような地道な観測を長年継続することが重要です。
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