フリーマントルを出港し一路南下した「しらせ」は、しばらくして最初の難関である暴風圏に突入していきます。
ここは「吠える40度、狂う50度、叫ぶ60度」と言われるくらい波が高く、風が吹き荒れる地域です。しかし、さすがは新「しらせ」、この暴風圏の荒波をものともせず更に南下を続け、現地時間の12月5日09時47分37秒に一つの区切りである南緯55度を無事に通過しました。そして翌日には待望の初氷山が視認されました。
白い大きなテーブル氷山が薄暗い海に幻想的に浮かび、私たちが南極大陸へ一歩ずつ近づいていることを感じさせる瞬間でした。
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