生活をしているとどうしてもゴミが出ますよね。昭和基地でも同様で、小さなゴミから大きな廃棄物まで色々なゴミが出ます。また、トイレやお風呂で流す排水もありますから、それらすべてを処理しなければなりません。昭和基地ではゴミは30種類以上に分別し、しっかり処理をしてすべて持ち帰ります。生活排水も汚水処理棟で自然に影響の出ない状態まで処理をした後、放水しています。
そんな生活で出てしまう廃棄物を処理するのが環境保全という仕事です。52次隊には環境保全部門の隊員は一人。その隊員が処理をしやすいように、全員が分別をしっかり行います。また、普段の生活では排水として流してしまう汁や、水で洗い流してしまう食器に残った調味料などもしっかり剥ぎ取り、生ゴミとして処理します。
廃棄物の処理は南極で観測する世界各国共通のルールとして「環境保護に関する南極条約協議書」で義務とされていますし、さらに日本の「南極環境保護法」でも定められていますが、「来た時よりも綺麗に!」を合言葉に、出来る限りの手間を加え、南極の自然に影響を与えないよう努力しています。
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