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環境保全という仕事
2011年9月15日


生活で出るゴミ
可燃ごみは焼却処理します。

 生活をしているとどうしてもゴミが出ますよね。昭和基地でも同様で、小さなゴミから大きな廃棄物まで色々なゴミが出ます。また、トイレやお風呂で流す排水もありますから、それらすべてを処理しなければなりません。昭和基地ではゴミは30種類以上に分別し、しっかり処理をしてすべて持ち帰ります。生活排水も汚水処理棟で自然に影響の出ない状態まで処理をした後、放水しています。

 そんな生活で出てしまう廃棄物を処理するのが環境保全という仕事です。52次隊には環境保全部門の隊員は一人。その隊員が処理をしやすいように、全員が分別をしっかり行います。また、普段の生活では排水として流してしまう汁や、水で洗い流してしまう食器に残った調味料などもしっかり剥ぎ取り、生ゴミとして処理します。

 廃棄物の処理は南極で観測する世界各国共通のルールとして「環境保護に関する南極条約協議書」で義務とされていますし、さらに日本の「南極環境保護法」でも定められていますが、「来た時よりも綺麗に!」を合言葉に、出来る限りの手間を加え、南極の自然に影響を与えないよう努力しています。


圧縮
焼却炉運転回数削減の意味もあり、可燃ごみは燃焼処理前に圧縮して小さくしています。


生ゴミ焼却後
生ゴミを燃焼処理するとこのような燃えカスが出ますので再燃焼します。


焼却炉
可燃ごみと生ゴミの燃えカスは焼却炉で燃焼処理します。


汚水処理作業中
この中で生物分解されます。

 
9月15日の気象情報
天気 曇り一時晴後雪
日の出 6:40
日の入 17:56
最高気温 -22.8℃
最低気温 -29.5℃
最大風速 7.7m/s
 
 
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