昭和基地から直線で17kmほど離れたところにS16と呼んでいるポイントがあります。ここは南極大陸内部へ移動する際の出発拠点であり、大型雪上車や橇などが保管されています。8月20日から23日にかけて、3泊4日の日程で7名の隊員がS16で行動しました。
たった35km離れたところに3泊4日?と思うかもしれませんが、雪上車は時速5〜10kmほどです。また、移動しながら海氷の氷厚測定なども行うため、S16への移動だけで1日かかります。現地では、残置されている雪上車や橇の掘り起こしと回収、気象観測装置の保守作業などが行われました。8月は毎週のようにブリザードが来ていたのですがこの間は天候が崩れることもなく、予定通り任務をこなし無事23日に帰還できました。
さてさて、31人中7人がいなくなった昭和基地の光景ですが…やはり少しさみしく感じました。
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